目指すは水晶岳!
どこから行っても遠い、北アルプス最深部であり最奥のこのお山に
不安定なお天気の中で果たして辿り着けるだろうか…
それでも可能性があるなら懸けてみたい!と
その思いを叶えるべく挑戦してみました!
鏡平を越え、
滝谷と北鎌尾根の勇しい姿に力をもらいながら、
弓折の尾根をゆく。
はるか先には鷲羽岳、そして目指す水晶岳が姿を現す。
黒部の源流へと続くこの旅路は本当に素晴らしい。
毎年春になったら訪れたい場所のひとつだ。
この時期、こうした遠い山へアタックするときには退路の確保が問題になる。
寒冷前線通過からの冬型気圧配置。ときに予想を遥かに上回る荒れ方をする。
刻々と変わる空模様とにらめっこをしながら、風が変わる前に樹林帯まで下りたい。
結局、今回の日程の中では、予備日を使い切ってもなかなか空の神様は微笑んでくれなかった。
僕たちは水晶岳は諦めることにした。
水晶岳にご挨拶をして、今回はここまで。
それでも充足感と共に帰って来られたのは、懐深きこの山域で過ごすことができたからだろう。
きっとまたいつか。