寒さに目を覚まし夜中に薪を足してフーフーしたり、
月光に照らされた悠久の流れに想いを馳せてみたり、
朝の冷え込んだ空気を吸い込んで寝袋から這い出して、
昨日よりも少し自然に馴染んだ面持ちでまた歩き出す、
巨大プールのような淵を泳ぎ、寒さに震えてみたり、
永遠に続くのではないかと思えるように続く滝を一つ一つ乗り越え、
やっと辿り着いた宿泊地
ここで過ごす時間はなんだか懐かしい匂い
パチパチ弾ける炎の横で眠る
斜めに差し込む朝の光はあたたかく心地好い
恒例たっぷりの朝食で腹を満たして、
時を忘れて昼過ぎまで魚とがっぷり四つ、
エメラルドブルーの淵を覗き込んでみたり、どこまでも続く一枚岩の回廊をヒタヒタ歩く
安堵の中に少しの寂しさを抱えながら古道を歩く
海の見える場所で最後の夜を過ごすことを決めここまでの歩みをふりかえる
むき出しの自然の中で過ごしてきた体験は何を与えてくれただろうか
夜半から激しい雨
地を固めなさいというメッセージだろうか
朝食を済ませ、洗い流された空気の中で歩を進める
一段と濃くなっていく文明の匂いが日常へと向かわせる…
いろんな話をしました。
友達のこと、進路のこと、流行りのこと、政治のこと、部活のこと、家族のこと、山のこと、昔のこと、気持ちの中にあること
熊野で過ごした4日間は、おじさんにとっては豊かな豊かな時間でした。
本人にとっては、どんな体験だったろうか?
これから時間をかけて色鮮やかになっていくこともあれば、色褪せていくこともあるのだろう
ここで会ったが100年目、家出したらうちにおいで
お父さんの想いから始まったこの旅
「節目となる今、中学3年間の棚卸しと新しい目標へと向かっていくキッカケを作ってあげたい」「一生の思い出になるような経験を」
参加を検討してくれた皆さん、シェアして呼びかけてくれた皆さんありがとうございました!結局若人一人、おじさん一人の男旅になりました。
また会う日まで元気で!
素晴らしい高校生活を!